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ホウ素用凝集剤について

ホウ素排水処理は一般的に硫酸バンドと消石灰の併用による凝沈処理が挙げられますが、低濃度処理が難しく、また汚泥発生量も多くなってしまいます。
弊社ではホウ素用凝集剤として株式会社AZMEC製「カテナチオaquaB」を取り扱っており、この「カテナチオaquaB」はホウ素、フッ素等の有害元素を含む排水を、これまでになく低コストかつ高効率で処理できる凝集沈殿剤です。
この薬剤の特徴は次の通りです。

  • 一般的に使われている、凝集分離型の水処理方法であるため、既設設備からの切り替えが容易です。
  • 沈殿分離速度が速く大容量の設備を必要としません。
  • 天然物を利用しており、コストは一般的な凝集剤と同程度となります。
  • ホウ素を除去するメカニズムはエトリンガイト成分によるホウ素の化学吸着によるものです。

この水処理技術については2010年化学工学会秋季大会、2012年化学工学会年会において学会発表を行いました。
また、経済産業省「平成 23 年度 排水処理技術検討会」において本技術が取り上げられました。


処理システム

カテナチオaquaBは下図のような凝集分離型システムにより水処理を行います。一般的には30分程度の処理時間でホウ素を効率良く処理することが可能です。

カテナチオaquaB水処理システムの一例

塩化物イオン共存のホウ素水処理

実際のホウ素を含む排水には塩化物イオンや硫酸イオン等を高濃度で含むケースが多く、これにより従来法の凝集分離法や陰イオン吸着剤を用いた水処理法ではホウ素を処理する能力が大きく低下します。このため、これまで経済的なホウ素の水処理方法は確立されていませんでした。
カテナチオaquaBの最大の特徴は共存イオンの存在下でもホウ素の高い処理能力を維持する特性にあります。

次の図は塩化物イオンが共存するホウ素濃度110mg/L(模擬排水)の水処理のケースです。カテナチオaquaBは従来法の凝集分離型水処理に比べて、ホウ素を除去する能力が高く、さらに塩化物イオンの共存により性能低下の影響が少なく優れた効果を示しています。

共存イオンの影響評価例
共存イオンの影響評価例:B110mg/L(模擬排水)、塩化物イオン濃度0~10,000mg/L
従来法の凝集分離法による処理との比較

次の図はカテナチオaquaB、市販のキレート樹脂等の吸着剤製品のホウ素吸着等温線を示します。
図に示すとおりaquaBは低濃度から高濃度までホウ素処理能力に優れ、市販の吸着剤製品よりすぐれたホウ素除去能力を持っており、経済的な水処理が可能です。

カテナチオaquaBホウ素吸着等温線(市販吸着剤製品との比較)
カテナチオaquaBホウ素吸着等温線(市販吸着剤製品との比較)

カテナチオaquaBによるホウ素含有処理例

(1) 脱硫排水の処理例(実排水を調整した模擬排水)

  • 原水特性
    pH=7.5、ホウ素濃度:481mg/L、フッ素濃度:14mg/L、全セレン濃度:0.45mg/L、
    塩化物イオン濃度:3,950mg/L、硫酸イオン濃度:2,210mg/L
  • aquaBによる処理
    添加量1.2w/w%、凝集分離処理時間30分
    処理水特性 : ホウ素濃度:181mg/L、フッ素:5mg/L、全セレン:0.08mg/L
    (海域放流)

(2) 窯業排水の処理例

  • 原水特性
    pH=7.5、ホウ素濃度:481mg/L、フッ素濃度:14mg/L、全セレン濃度:0.45mg/L、
    塩化物イオン濃度:3,950mg/L、硫酸イオン濃度:2,210mg/L
  • aquaBによる処理
    添加量1.4w/w%、凝集分離処理時間30分
    処理水特性 : ホウ素濃度:0.3mg/L、フッ素:2.1mg/L

(3) ホウ素吸着樹脂再生液の処理例

  • 原水特性
    pH=7.3、ホウ素濃度:620mg/L、硫酸イオン濃度:430mg/L、塩化物イオン濃度:10,000mg/L
  • 処理水特性 : ホウ素濃度:13mg/L

READ-Bとの併用について

凝集剤としての性質上、低濃度になると濃度に対する添加率が大きくなり処理コストが上昇しますが、その場合には吸着剤であるREAD-Bにて処理を行い、その再生廃液をカテナチオaquaBを使って凝沈処理するという形でも効率良く処理を行うことが出来ます。



その他使用上でご不明な点は、弊社営業部までお問合せ下さい。